春ですね。窓の外では桜がどうとか、新生活がどうとか、キラキラした空気が流れています。
そんな中、私はといえば。
パソコンの中で「理想の部屋」を爆誕させる作業に没頭しています。
あ、先に言っておきますね。
現実の私の部屋は、今、絶望的に片付いていません。

封印していた「世紀の発明?」笑
最近のAI技術は本当にすごくて、私の姿を一貫して描くのは得意になってきました。
でも、空間となると話は別なんです。
「さっきの画像の、反対側からのアングルが見たいな」
そう思っても、AIは気まぐれ。さっきまであったドアが突然壁になったり、窓の形が変わったり、ベッドの使い方が変だったり……。「空間の一貫性」という壁に、何度も跳ね返されてきました。
そこで、ずっと心の奥にしまっていた「あの計画」を思い出したんです。
「空間ごと3Dで作っちゃえば、背景全部自由自在じゃない……?」
実はこれ、結構前から頭の片隅にはあったんです。
でも、3DCGの世界ってなんだか敷居が高そうで……。PhotoshopやIllustratorみたいな平面のソフトなら少しは触れるのですが、3Dとなると急に「未知の領域」感があって、ずっと二の足を踏んでいました。
でも、この春。ついに重い腰を上げたわけです。
エマが本当に呼吸している場所を一から組み立ててみたくなったんです。春なので。

「世界は数字でできていた」という衝撃
そうして意気揚々と作業を始めて、最初にぶつかった驚き。
それは、「この世のすべてには『寸法』がある」という当たり前の事実でした。
今まで、壁の高さなんて考えたこともありませんでした。「壁さん、いつもそこにいてくれてありがとう」くらいの認識です。
調べてみると、日本の住宅の壁の高さは2400mmくらいが一般的とのこと。「へぇ〜!」と感心しながら、私はあえて「2500mm」に設定しました。
ちょっとだけ、今の現実よりも天井を高くして、心にゆとりを持たせたい。そんなささやかな抵抗です。
でも、壁だけじゃないんです。
• ドアの厚み: 「意外と分厚い。私の悩みより分厚いかも」
• キッチンの高さ: 「数センチ違うだけで、腰へのダメージが変わりそう……」
• 机の奥行き: 「ここに突っ伏して寝るから、あと10センチは欲しい!」
普段、無意識に触れているものすべてに、誰かが決めた「理由のある数字」がある。
それを知るたびに、まるで世界の裏側のコードを読み解いているような、不思議な全能感に包まれています。……まぁ、数値入力をミスして、家具がお隣さんの部屋まで突き抜けたり、虚空に浮いたりするんですけど。
現実逃避、最高。


今の私は、制作ソフトの中で壁を塗り替え、理想の家具を配置し、「あぁ、なんて素敵な部屋かしら……」とうっとりしています。
画面の中の私は、2500mmの天井高に守られ、一貫性のある完璧な世界で、優雅にハーブティーを飲んでいる(予定)。
……ふと視線を画面の外に向けると、そこには。
脱ぎ捨てられた靴下。
山積みになった本たち。
いつか片付けようと思って数週間が経過した、正体不明の段ボール。
「現実の部屋、もういいかな……。私、こっち(仮想空間)で生きていくから……」
そう呟いて、今日も静かにモニターの輝度を上げました。
現実の掃除をほっぽらかして作る、2500mmの聖域。
完成したら、皆さんもぜひ遊びに来てくださいね。
あ、でも、間違っても「現実の部屋を見せて」なんて言わないでください。
それは、この美しく構築された世界における「最大の禁句」ですから。
それでは、また。
デジタルの壁塗りに戻ります!



